困りました。
何しよう?
とりあえず車のローンがある。
でもお金が無い。
しかし、体は元気。体力には自信がある。
ので・・・・安直に、肉体労働することにしました。
土方です。ヒジカタではありません。通称、ドカチンです。
必要備品は、ケンスコ、カクスコ、ツルハシ、ヘルメット。
全て会社支給ですが、『日本の道路はオレが作るッ!』と意気込む訳も無く、
1日8000円で、炎天下での現場がスタートです。
どんな仕事をしたかはおいおい書くとして、この仕事を通じて色々な人間と
出会いました。
その人たちはヒジョーにオイシイネタなので、一人ずつ紹介していきます。
今回は『~土方親父編~』
土方の世界には、必ず人間(人工)を仕切る親父と、呼ばれる人が居ます。
簡単に言うと、人を集め、親会社からもらう人件費をピンハネする人。
個性豊かで親分カタギ。言うことデカイが、金にはセコイ。
まぁこんな親父でした。
この親父さん、自称 元ヤクザ。
口癖は、『なんだ!テメェ!コノヤロウ!』
表現方法がいつも大雑把。大声で『ブアー』とか『ドワー』とか吠え、ボディランゲージを織り交ぜながら、独奏講演会が始まる。
話はいつも人とモメた話。警察官とヤクザは毎回、話に登場し、
『それでオレがこー言ってやったんだよッ!テメェ!コノヤロウ!・・・・・・』
毎日聞いていると、所属している組と、人数が違うだけで、内容は全て同じ事に気付く。
こっちが、『どこの組でしたっけ?』と、聞くと当然の如く、
『ウルセェ!テメェ!コノヤロウ!』と返ってくる。
それでも毎晩、話に付き合うと、愛らしく見えてくる。
そんな親父は、飲み屋のネェちゃん(45歳・・ネェちゃん?)と同居していた。
・・・・口説いたんだろうな。
ネェちゃんが勤めているお店の名前が『ZOO』・・・・動物園!?・・・・・・・。
確かにヒト科・・いや待てよ・・家畜・・・・?のような・・・・。・・・・・・まぁいいか。
仕事っぷりも面白かった。
ユンボと言われるショベルカーが有る。
これに親父が乗ると暴れん坊と化す。
『テメェ!どけ!ぶっ殺すぞ!』とブンブン機械の手が動いている。
誰も近くに寄れず、仕事をしてるのか、邪魔してるのか?
返って仕事が増えているんですけど・・・。
こんな具合でした。
居るのね、こんなヒトが。
けど、今思うとそんなに悪いヒトではなかったように思う。
本当に親分肌で、褒めてくれるし、叱ってもくれた。
ウソとホラは低俗だったけど、人間味あるというか、周りのみんなも笑顔だったもんね。
トータルで見ると、悪いところも良く見えるし、結構印象に残るジンブツだった。
このヒトから学んだことは、ヒトを惹きつけるトークとボディランゲージでしょうか・・・・。
ちなみにこの親父の息子さんは、
無免許で車を運転し、(当然飲酒運転)、警察に追われ、
八幡川に車でダイブした・・・という経歴の持ち主です。
・・・・・・・血かな・・・・・・・・。
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